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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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Aさん (仮)は 私と同年代であるが
献茶婦としてのキャリアは長く
彼女と一緒に入ると とても勉強になる。
物腰がエレガントで 私とタイプはまるで違うのだが
尊敬し かつ大好きなおねえさんである。

二人とも 健康志向が強く
お互いを 「健康オタク」 と認めているので
仕事と関係なく話がはずむことも多い。


そのAさんと 久しぶりに一緒になった。
すると 彼女はいつのまにか
ネットワークビジネスに足を踏み入れていた。
生活用品全般を扱う大手3社のうちの1社・・・



(以下 長いです)

かつての仕事の上顧客が
ネットワーク・ピラミッドの上層部にいる団体だった。
一等地に大きなセミナー会場を借り
団体の代表者たちは
これ見よがしに派手な車に派手な持物、
ホームパーティ用の家に 海外旅行(研修?)・・・
中の一人が W県に別荘とクルーザーを買った、
とまで 聞いたところで
社とトラブルが起きて 薄氷が割れるように
その代表者たちの消息が途絶えた。

中にいる人は賛、 外にいる人は否、 な世界だが
私は 否定も肯定もしない。
ビジネスとしては ありだと思う。
確かに成分が良好な製品も多い。
ただし 私自身はビジネスとしてやるつもりはない。



焚き火をしたことがあるだろうか。
高校、 大学と 元旦は近くの浜で初日の出を見ることが多かった。
そこで 誰とはなしに
毎年 似たような場所で 焚き火が始まる。
もちろん 寒いから。

暖を取るために始めた焚き火。
いつしか 誰も寒くないのに
必死になって 燃料になるものを探し 拾ってくる。
暖を取るためではなく
火を燃やすことが目的に変わっているのだな。


ネットワークビジネスには この側面が強い。
これをビジネスとして成功させるには
「このビジネスがビジネスとして美味しい」 と
より多くの人間に思わせないといけない。
この理由のすり替えは 私には居心地が悪い。
否定も肯定もしないと書いたが
正確なスタンスとしては
「私を巻き込まないところで がんばってねー」ってとこか。




安全な生活用品がいかに大切であるかを語るAさん。
優しげな声が いつもより興奮気味で
やわらかな口調が いつもより早い。
あまり派手に営業していると ボスママの耳に入るのに。
Aさん本人は 彼女の上の人に言われた通り
「美味しいケーキ屋さんを見つけたから
人に教えてあげてる」 感覚なのだろう。
あまりに無防備で はらはらする。


この年代になるまで
ネットワークビジネスの誘惑に出会ったことがないのだろうか。
んー・・・



彼女は安全な化粧品について 熱く語っていて
フィニッシュにさしかかろうとした時
同席していたBさん(仮)が

「そうよね、 化粧品はいい加減なものを使うと怖いわよね。
やっぱりアレじゃない?
カ○ボウと○ーセー
この二つだと安心よね!」 と断言。

Aさんの声のしぼみ方が印象的でした。
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にわ晃子(acco)
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非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
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