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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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献茶の仕事を始めてから 一年が経過。
長かったとか 早かったとか そういう感慨は特になく。


まずはフィジカル面での変化。
私、 細いんですよ、 体が。
贅肉がほとんどなさそうなのに
太もも上部にセルライトっぽいモノを見つけたのは
仕事を始める前の秋。
それが 仕事を始めてすぐに 消えた。
凄いー。
当時 よく行っていたH区ホールの階段が効いたんだろうなあ。
あと それまでは 移動といえば車だったのが
電車を使うようになったからではなかろうかと。
下半身のセルライトを撲滅したいアナタ、 お薦めですわよ。






そして手。
仕事を始めてすぐ 手がぼろぼろに荒れてしまった。
自爪をいじるのが好きなのだけど
爪の形とかキューティクル、 とか それ以前に
爪は割れるし 指先はささくれ、 表皮も樹木の皮みたいに。
見た目も悲しかったし 実際に 痛くて辛かったのよ。
ゴム手袋を持参し
シアバターをベースに自作したクリームを ポケットに常備して
隙あらば塗っていたら 今は元通り。
ゴム手袋、 実は評判悪いのよね。
でもなー、 私の美学では
荒れた手より 綺麗な手で 人様にお茶を差し上げたい。



次に 知識面。
葬儀に関して まーったく何も知らなかったからね、
赤子の形象認知発達曲線と同等に 知識量はあがったかと。
それでも たいしたコトは知らなくて
先日も 斎場から会館に帰ってきた方に
「塩まいて踏みしめるのには どんな意味が?」 と聞かれ
あのそのあのその・・・に陥ってしまった。
知識は 学ぶこと吸収することが まだまだまだまだ。
新しいことを知るのは どんなことも 楽しい。


最後に視点。
自分の動きについて、
最初はね、 流れを追うのに必死。
自分が どの場面で何をすればいいのか、
実際には 今の時点でそれがようやく見えてきた、 程度。
まだ応用力ないしなー。


お客様に対して。
サービス業は 初めてではないけれど
やはり葬儀という場面は特殊で 神経の使いどころは
他のサービス業とは似て異なもの。
もちろん共通項も随分あるけれど それらはサービス業の基本の部分。

王様の耳はロバの耳・・・的なこと。
親族さんには いくつか困ったパターンがある。
人の話を聞いていないパターン
進行や形式について 並外れて主張が激しいパターン、
とにかく動きが遅いパターン、
先走ったことばかり心配するパターン、
会館で 一流ホテルや旅館のサービスを要求するパターン、
いわゆる行儀の悪いパターン、
親族間で仲が悪いパターン、
・・・
葬儀社員に聞けば 支払に関する困ったパターンも存在したりして
パターンは数限りなく種類があり、
最初はその度に げんなりしていたのだけれど
ある時から 個々のパターンがなんだか楽しくなってきた。


そして死というものの捉え方。
考える機会は増えた、 格段に。
そして 自分の葬儀の際には こうして欲しい、 といった希望が
次々とわくようになっている。
葬儀に携わっていながら 希望の形はどんどんシンプルになってきている。

近しい人が亡くなった時に
葬儀は死んだ人の為にするのではなく
残った人の悲しみを昇華する為にするものだ、 と 思った。
今もこれは 変わっていない。
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にわ晃子(acco)
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非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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