吹雪

見習い期間は終わったが 初めての場所､
I町の葬儀社の会館に 見習いとして参加｡
前回の山越えとは別方向に山越え｡
３月半ばだというのに 強烈な寒波｡
会館に到着した時に雪が降り始め､
一時は吹雪状に｡
積もれば ノーマルタイヤの私は下山できない｡


宗派は浄土真宗｡
一番多いのだが あの交響曲ばりの読経は
前に聴いたきり 経験がない｡

お姉さんはAさんとKさん｡
Kさんは 初回でお世話になった｡
随分年下なのだが ムードメーカーで
楽しく仕事ができる｡
料理屋さんも気さくで 無駄話はないながらも
コミュニケーションを取りながらコトが進行するのは
仕事量は多かったのに 精神的な部分で楽だった｡

この葬儀社の社長は 漫画･ナニワ金融道に出てきそうな人物である｡
こてこてで豪快｡
細かい部分と どんぶりな部分と｡
シビアな視点と 浪花節な深さと｡
何より ｢仕事は覚えていけばええねん｣ と
失敗を咎めない姿勢は 駆け出しの私にはありがたく､
とても励みになった｡

ただし この葬儀社では
献茶婦が仕切る式というのがあるらしい｡
普通 進行その他は
お寺さんと司会者と葬儀社の担当が仕切るのだが｡
｢今日 見習いでもここに来させられたってことは
いつかはやってもらうからな｣ と｡
･･･
何事も勉強 勉強｡
失敗が必ずしもマイナスでない環境での勉強は
恵まれているよなー｡