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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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場所、 宗派、 喪家、 葬儀社、 スタッフ、
葬儀を構成する要素には様々な組み合わせがあり
まさに一期一会となる。

楽なこともあれば過酷なことも。
先日は 過酷パターンだった。

当日は13時半式、 11時入り。
おねえさんはMさん。 H区ホール。
宗派は・・・今回は伏せよう。


過酷、 とわざわざ表現するには甘いのだけど
この日の悪条件は

こだわりのあるお寺さん、 かつ話好き。
斎場が 近隣では最も時間のかかるところ。

・・・書きだすとこれだけなんだなあ。



まず 斎場。
通常 火葬から骨上げの時間は 90分~120分なのだけど
そこはたっぷり180分かかるのね。
確実に60分 いつもより終わりが遅いわけで。


そしてお寺さん。
かまわれたり仕切られたりが苦手らしく
通夜では 司会を拒否して焼香もご自身で案内。
当日は 式の15分前に来られて 位牌と写真の位置変更を申し出。
棺の位置をずらさねばその作業は出来ないので
式直前になって スタッフ数人が手を取られて えらいこっちゃな状態に。
通常 式の15分前というのは 会葬者が押し寄せる時間帯で
受付から式場は ごった返し。

こんな時に限って 「お茶はいただけないんですか!」 と キレ気味な会葬者もいたりして。
こんな時に限って 「ここの正確な住所を教えて下さい!」 と 携帯を耳に押し当てるご婦人に尋ねられたり。
その時の私は 位牌を手に担当者探し中。
担当者もあちこち走り回っていて 入れ違い祭り・・・


このお寺さん、 荷物持ちもイス引きも拒否。
控え室から式場まで 私が案内したのだけど
「荷物くらい 自分で持てる、 一回来たら 場所くらいわかる」 と。
うん、 そうでしょうよ。
私もね、 過剰サービスだと思うのよ。
個人的には こういう方の方が好きだけど
そう言われちゃうと 立場ないなあ。

とはいえ このお寺さん、 あれはイヤこれはイヤ、 と
えらそうにわがままを言っているのではなく
どれも 正当な理由があってのこと。
過剰サービス拒否は 個人的な姿勢なのだろうね。
にこやかに きっぱりとモノをおっしゃる。

Mさんが初七日の所要時間を尋ねると
「そやな、 1時間くらいかな」 ・・・通常 30分くらい。
軽くくらっとした。
骨上げ待ちで 既に長時間コースに入っているというのに。
実際 1時間ちょいやってはりました。
ちっ・・・

会館というのは 喪家さんが帰られた後も あれやこれやとすることが多く
終わってみたら 20時オーバー。
ふぅ・・・

---

この日、 同じ会館ではもう一組 告別式があって
そちらは 15-16時式で 献茶婦は二人。
花・供養品・食事・初七日 どれもなし。
私たちが “出棺バイバイ” と呼ぶところの状態。



うん、 こんなこともある。
楽ばっかりじゃない。
しんどいばっかりじゃない。
とーぜん、 とーぜん。
だいたい 仕事を楽だとか しんどいとかではかっちゃいかんよな。
毎回毎回 一期一会。
がんばれ、 私。
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にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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