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宗派は浄土真宗 「お東さん」、
おねえさんはMさんとNさん。
このお寺さん、 式直前にならないと 総勢何人だかわからない、 という
困ったお寺さんだそうな。
しかも 遅刻常習犯。
いきなりせかせかと式場に入ろうとするのを 司会者は遮って捕まえて
「先生、 弔電はどこでっ!?」 と 尋問しないといけないという。
おねえさんはMさんとNさん。
このお寺さん、 式直前にならないと 総勢何人だかわからない、 という
困ったお寺さんだそうな。
しかも 遅刻常習犯。
いきなりせかせかと式場に入ろうとするのを 司会者は遮って捕まえて
「先生、 弔電はどこでっ!?」 と 尋問しないといけないという。
通夜は 予告なく3人来られた。
そして当日、 まず3人来られた。
どうやら そのお寺の方ではない。
お茶を出すと 「今日は4人になるよ」 と一人がおっしゃった。
それを伝達している間に 名物住職登場。
時 既に 式7分前。
車 (そのお寺さん専用のタクシー) から降りてきたのは二人。
あぁ そうか、 総勢5人ってことなのね。
控え室に案内しながら あちこちに 「5人!」 とジェスチャーしたり
読唇術を強要したり。
式中のお寺さん用のイスを用意しなきゃいけないもん。
「おとーさん、 ボクはどこに座ればいいんですか」
実年世代な息子が 不安げに住職に尋ねると
「右の後ろ」 と 振り向きもせず 『おとーさん』 が答えた。
実際は 5人がほぼ横並びで 「右の後ろ」 は存在せず、
息子はパパの隣に座った。
控え室に入ると 住職は 既に3人いることに驚いていた。
「なんや、 君が来るとは・・・」
住職にとって 『予想外』だった一人 (若い) は恐縮しまくっていたが
「何事も経験。 一緒に出なさい」 と 総勢5人が決定。
担当者 司会者 喪主さんが慌しく控え室に。
式そのものは特に予想外のことは起こらず
スタンダードなものだった。
お寺さんの人数が多いのは 珍しいわけでもないし。
骨あげの後 式場に戻らずお寺で還骨経、 という展開も
頻度は高くないけれど スタンダードな範囲内。
まぁ 何が困るって 式前の緊張感が漂う中
ぎりぎりの時間に まーったくのマイペースでコトを進めようとする点ね。
葬儀に限らず いくつかのパートで同じゴールを見ながら走る時
呼吸を乱すパートがあると 他パートにひずみが響く。
宗教儀式という前提で葬儀をする場合、
お寺さんは重要なパートであるけれど
決して偉いわけではない ・・・と思う (小声)。
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