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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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献茶の仕事を始めてから
いろんな方との出会いがある。

人を見る目・・・というより
人の第一印象はそう外れない自信があったのだが
優しそうな人が意地悪だったり
怖そうな人が 面倒見が良かったり
話しやすそうな人が 横着者だったり
この関係者に限って言えば
今までのデータベースはあまり役に立っていない。



だけど 今も生き続けているジンクスが二つある。


■眉の薄い男性は信用できん

■すぐに年齢を聞きたがる女性は要注意


どちらも私のデータベースが元なので
「私の旦那は眉が薄いけどええヤツやで!」 等
反論されても 困るのよん。
某おねーさんの話。


昨年末、 誰もが走る師走のこと。
そのおねーさん(還暦超)は
現場仕事を終えた帰宅途中に ひったくりにあったそうな。
通夜のみ参加。
Mさん KNさん 私、 見習いのKさん。
曹洞宗。


献茶婦3人編成の場合、
1人がアタマ、
1人が二番手、
1人がお茶場、 と
完全に仕事を分担する。
当然 新人はお茶場仕事から覚えていく。
そして
見習いさんが入った、 ということは
私が教えるってことのようだ。
えー、 なんてこと。
私自身が見習いみたいなもんやんかー。
この仕事を始めてから 電車利用が増えた。


ある日、 特急に間に合わず
人の減ったホームで次の電車を待っていた。

そこに同年代のBRIO風の男性が
大股でゆっくり私の前を横切った。

BRIOってのは 男性誌。
3-40代エグゼクティブ狙い。
MEN's EX よりは硬派で
LEON よりはジェントルマンってとこかな。
・・・と一応 注釈をば

背もそこそこあり、 なかなかいけてる風のこの男性、
しばらくすると 戻ってきた。
やはり大股でゆっくり。

少し観察してみると
一定の場所をいったりきたりしてたのだ。
大股で歩いているのは 黄色い点字ブロックの上。
そして・・・目がどこも見ていなかった。
H区の集会所。
この葬儀社では 初の現場。
YさんとMさん。
浄土真宗。


予想外の会葬者の数で 隣接する公園は
喪服の集団で溢れていた。
焼香も とても時間がかかった。

通夜式の後 法話が始まった。
人間というのは 生きている間煩悩からは逃れられない、 と
実に聞き応えのある話がマイクを通じて流れていたのだが、
女性のささやき声が混じったかと思うと
「ほな これで」 と
話はぶった切られた。
私は 会場の外にいたので 状況はわからなかった。
コミックエッセイ
発売中
【献茶婦は見た!
 お葬式の内緒ばなし】
画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
税込840円
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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