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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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ヒマだと書いて以降、 かなり忙しい。



他の方の香典(等)を預かって
通夜や告別式に来られる方がいる。
通常 焼香を済ませた順番に 供養品を渡すのだが
香典を預けた方へも 漏れなく供養品を渡す為に
「お預りはございませんか?」 と 声をかける。

数人単位でのお預りが最も多く、
予め準備もしているのだが
小さな会社なら 職員全員の連名ということもよくあり
「あぁ、 18個」 と しれっと言われて
にわかにパニックになることも 珍しくない。
告別式のみ。 Aさんと。
最近 Aさんとご一緒が続いている。
宗派は初めての曹洞宗。


出棺時に茶碗を割ることがある。
以前 浄土宗で何度か遭遇したので
浄土宗の習慣なのかと思ったら
宗派ではなく 単なるローカル・ルールらしい。
ただし、 浄土真宗では
茶碗割りをやらない、 というポリシーがあるようだ。


半紙に包まれた茶碗をAさんに手渡され
「割って」と言われた。
え? 私が?
「やってみ。 霊柩車がクラクション鳴らして
動き出したら割るねん」



茶碗を割って、 と言われたら
普通 どんな割り方を思い浮かべるだろう。
私は 渾身の力を込めて下に投げつける方法しか思いつかなかった。
べったんのように。 (全国的にはメンコと呼ぶのかな)
旦那の浮気を知った奥方のように。 (なんとなくこのイメージは着物姿)
通夜と告別式。
おねえさんはAさん。
浄土真宗。
ハリのある声で旋律のある、 交響曲なお経。
わーい、 嬉しい。

しかし・・・
通夜、 告別式、 初七日、 と 読経は3度あったのだが
読経タイムは 即ち 裏仕事タイムで
うっとりと自分の世界に浸って聴くことは出来なかった。


通夜式が終わった後 お茶を出す時に 思わず
「いいお声で聴きほれました」 と 言ったからか
告別式も初七日も 普通よりお経タイムが長かった。
サービスして下さったのかなあ。
あー、 もっと聴きたかった。

告別式と初七日の後は 次の通夜が控えていて
私以外は はよ終われムードが漂ってたのだけどね。
どうやらここのところ暇な模様。
待機はしているけれど お声がかからない。


なので ちょいと与太話をば。


出向く会場が 家の近くということも時々ある。
永らくこの地で暮らしているので
知合いに遇う確率は高い。
嫁いだ友達でも 祭事になると戻ってくることも多いだろう。
とはいえ 実際には まだ遭遇したことはない。
1人だけ 「見かけた」ことがある。
通夜、 浄土真宗、 IさんとYMさん。
3月末だというのに寒い。


この仕事を始めて約2ヶ月。
クラブのメンバーや よく行く会館では
どうやら私の顔と名前が一致してきた様子。
そうなると いつまでも新人扱いはしてくれない。


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 お葬式の内緒ばなし】
画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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