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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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祖母の告別式の日のタイムスケジュール。

9:00   告別式開式
9:40   出棺/読経と焼香、お別れで約40分
10:00  火葬場
12:30  骨あげ/この火葬場は約150分
13:00  初七日開始
14:00  会館撤収

精進あげ料理は 出棺後 骨あげまでの時間帯、
昼食のタイミングでいただくのが
関西の一般的な流れ。

仏教でいう精進あげ料理は、
49日の法要の後、忌明けの儀式としていただくのが
本来の流れ。
忌中は精進料理に徹する
→ 忌が明けるので 精進スタイルから通常に戻す、という意味


現代の葬儀での精進あげ料理は、
このあたりの事情を相当端折っており
「年越し蕎麦」「恵方巻き」「七草粥」と同じように
時期タイミングとしての習慣で
「滅多に機会のない 親族一同お食事会」としての
役割の方が大きい。
時間の使い方としても合理的。

・・・なのだけど、今回の我家の場合
朝10時過ぎから 大げさな昼食はいらないよね、と
満場一致。
先日 高齢の祖母が逝ってしまった。
認知症の世界にいって10余年。
寝たきりになって 2年弱。
彼女の保護者であった私が喪主を務めるのは
自然な流れ。

家族葬だし、勝手知ったる式場だし
献茶婦は頼まなくても私一人で大丈夫でしょ…と判断し
喪主兼献茶婦という立場に。
もちろん初めてのこと。

通夜開始は夜7時、告別式は翌朝9時から、と
葬儀社担当者とスケジュールを決定。

火葬場の予約時間に合わせる告別式と違って
通夜は文字通り夜通し行うもので、
お寺さんがお経をあげる時間は
関係者が集まりやすい時間を自由に設定することができる。
仕事を終えた人が来られるように
夜6時から7時の通夜式が 関西では一般的。

墓が遠方にある都合で
お寺さんは 菩提寺ではないものの
盆時期に毎年来ていただいている方。
親族より連絡した上記スケジュールは
快く承諾いただいた。

…なのに、
18時50分になっても お寺さんが来られない。
祖母が亡くなった。四捨五入すると百歳。
彼女と縁の深い親族は 先に逝ってしまっているか
相当の齢(よわい)なのは当然で
知らせることによって 無理してお越しいただくのも
縁の浅い代理をたてられるのも 心苦しいものがあり
まだまだ年始ムードの濃い時期と相まって
事後報告を決意して家族葬を選択。

祖母が自分のことを判断できなくなって以来
彼女の保護者は私だった。
なので 今回 喪主が私なのも自然な流れ。

喪主兼献茶婦。
家族葬だし 大丈夫でしょ、と思ったものの
実際には はらほろひれはれで、
このあたりのことは 3月出版予定のコミックエッセイ
【献茶婦の内緒話】の中のコラムで触れることができれば、と
編集さんに何の相談もなく勝手に想定していたりして。
追記:本ではなく こちらのブログに書いていきます☆

写真は告別式の朝。
何をしているのか 献茶さんならわかるはず。
葬儀業界以外の方には 何をしているのか
きっと想像できないだろうなあ。

コミックエッセイ
発売中
【献茶婦は見た!
 お葬式の内緒ばなし】
画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
税込840円
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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