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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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桜の花びらが舞い落ちる夜、少年は天に召された。

寿命は10年くらいと言われていたから
それからの時間はラッキーやねん、と
本人が言ったと 人伝に聞いたことがある。

思い通りにならないことも多かったかもしれない。
それでも
誰よりも誰よりも 過ぎ行く時間を大切にしていただろう。

彼が大切にしてきた17年の思い出を
彼の周りの人は これから先もずっと大切にする。

ーーーーー
何年も 死というものに関わってきたけれど
近しい人の死は 同じではない。

うまく言葉を紡げない。
ひたすら 彼が安らかであることと
残された人たちに救われる日が来ることを願う。
献茶婦として仕事をしてきた内容ではなく
ふりかえってみたのは このブログ。

初期のものを読み返すと
今の私には失笑もののメモ書きも残っていたり。

各会館や葬儀社のそれぞれのやり方を覚えるのが
仕事を覚える中での優先事項だと思っていたので
ブログのカテゴリ分けを
会館別にしていたのだけど
今となっては それも意味がなく


振り返ると どれがなんだか、 なので
このあたり ちまちまと修正しようかと。


しばらく カテゴリが乱立するかも。
その昔、 投稿マニアだった。
映画の試写会のチケットが狙い。
高校時代に見た映画の8割以上が 試写会だった。


投稿先は 某新聞。
採用率は9割以上。
ペンネームを使っていたけれど
自分でしゃべっちゃうので
近い友人は知っていた。
・・・というより 試写会の券は
たいてい2枚組なので
友達を誘うと おのずとそんな話になってしまう次第で。


投稿内容は 映画や新譜、 新刊の感想、
イラスト・・・というよりヒトコマ漫画なことも。
そんな中で 友達に対して個人的なメッセージ、
特にお礼などを書くことも多く、
これが さらに喜ばれたりして。

イマドキのネットやメールの即効コミュニケーションから考えると
とてつもなくスロウな伝言システムですなぁ


ここまでが前置き。




少し前のこと。
岡山の伯母から 美味しい桃をいただいたので
久々に お礼の投稿をしてみることに。
お久しぶりです。
腰をいためてしまって 辛い状態です。


さて。

小規模な葬儀の流れができあがっているところに
この不況。
誰もが 死を避けることはできないけれど
最期の儀式である葬儀にかかる金員も
なにが無駄で なにが必要か
消費者の目が厳しい時代。


そんな中で 献茶婦の日給は 安くなっていないのですよ。
家族葬という言葉が一般的になって 久しい。

私が献茶の仕事を始めた頃は
大手の葬儀社は
「家族葬」は 売り上げにつながらないショボ仕事という扱いで
露骨にイヤな顔をしていた。

それがいまや 家族葬という依頼をきっちりこなさなければ
法人として数字をあげることができない状況になっている。


だけど一方で
家族葬というイメージがばらばらで

家の人も
お金をかけたくないから家族葬、 という感覚が根強く

担当者も
あれもこれも削ってするのが家族葬、 という感覚から抜けられず

少々バランスの悪い事態になっているのも現実。


結果的に
駅から近くてぇ~
築浅でぇ~
バス・トイレがセパレートでぇ~
収納たっぷりでペットも飼える
4万円台のお部屋探してるんですぅ~
・・・のような要求になってしまう。


そして担当者も
メルセデスのナビゲーションを抜くだけでなく
オーディオやエアコン、
挙句にドア1枚をも外さなければいけないような
ネガトークをしてしまう。
イマドキの軽自動車は これだけの装備があるんですよ、 という説明なら
お客様も納得するのに。


そして 困ったことに葬儀はモノではなく
家の人にとっては 準備のしにくい一発本番セレモニー。
感覚のズレがあるならば・・・あってしかりなのだから
数を見てきた葬儀社側が
納得のいくように誘導するのが筋だろう。


でもね、 本当の敵は お金を出さずに口だけ出す
無責任な親族さんだったりする。
(この話はまた)
コミックエッセイ
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【献茶婦は見た!
 お葬式の内緒ばなし】
画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
税込840円
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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