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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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急に例年並の気温に。

体調管理が大切なので
今年もインフルエンザの予防接種は
受けたのだけど
ウィルス性のものや
単なる感冒症やら
周囲でドミノ状態で
しばらくお休みしています。


皆様も どうかご自愛を。
献茶婦でない私は 順風な道程を歩んできたわけではなく
アウトローというよりは ネタにまみれた人生だと思う。
だけど どんな場合も最良の選択をしてきたし その結果は最上だった。
毎年年末に 今年こそ最高だったと振り返るのは
脳天気だからかもしれないけれど
それを支えるいくつかの価値基準に自信があるからなのだろう。


貧乏は平気だけど 貧乏くさいことはしたくない、 というのもひとつ。


詳しくは語りたくはない。
だけど 献茶婦として日常的に目にし
時には共犯としてなされることで
それは 横領でしょ、 なことが多々。

組織が大きくなれば大きくなるほど 省略される経費と反比例して産出してしまう無駄。
経営者は 利益を生む為に業を始めたはず。
従業員は 従事することで 生計をたてようとしたはず。


しょぼい出来事に対し
あまりにも壮大なテーマになるのだけど
良識、 というものを思わざるをえない。
長くなるな。
やめとこう。
まとまらないし。


私は清廉潔白な人間ではなく
清廉潔白であることに どれだけの価値があるのか、 と問われると
明確な回答はきっとできない。

ただ まともでありたい。


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会館での葬儀の流れは
通夜 → 通夜振舞い →
告別式 → 火葬 → 会館に戻って会食 → 骨上げ → (会館に戻って初七日)
・・・決まりではないが 合理的 かつ
葬儀社にとって経済効果が高いのはこのパターンで
おそらく一般的なものであろう、 関西では。


料理は二度。
通夜振舞いと 火葬から骨上げまでの会食と。
後者の会食は
精進落し、 精進あげ、 仕上げ、 忌中払い等 呼び方がいくつもあるのだが、
肉や魚が遠慮なく入っていて
(私の経験では 寺葬以外では100%)
いまや 宗教儀式の一環としての意味合いよりも
たまの機会の親族食事会という趣が強いので
あえて 「会食」 と呼ぶ。
あ、 通夜振舞いで ナマグサてんこもりも一般的ですわよ
地方から来られた親族さんが時々 「なんて非常識な料理!」 と 目をむくけど

献茶婦として仕事をし始めたことを、 数人の友人に報告した。
ほとんどは
「へぇー、 そんな仕事があるんや」 の へぇパターンと
「面白そう」 の 興味津々型の二種類に分かれた。


ある友人には電話で報告した。
いきなり “献茶婦” なんて言っても知るわけがないので
ひとまず “通夜・告別式の手伝い” と表現するのが常だった。
彼女の第一声は
「えーっ、 縁起わるぅー」

関西人特有の毒突っ込みかと思っていたのだが
「早くやめたら?」 という言葉で
本気でそう言っているのが 伝わってきた・・・痛い程確実に。


その電話で 彼女は妊娠中であることを私に報告した。
んま、 いいタイミングではないな、 確かに。


私自身は 縁起云々について 何とも思っていないから
それを仕事にしている。
彼女は元々フリーメイソンの謎やサイババ、 四柱推命・・・と
少々ムーな人だったのも事実。



あの時 彼女のお腹にいたベイビーはもう生まれているはず。
お祝いもしたいけれど 私は 「縁起の悪い仕事」 を辞めていない。
私の気持ちは受入れてもらえないだろう と思うと
電話1本、 メール1通入れることすら躊躇われる。
新しい命と共に 楽しく過ごしていればいいな。


<< 追記 >>

このことがあって以来
仕事の内容を言う相手を選ぶようになった。

「何の仕事してるの?」 と 聞かれたら
「うふふ、 日雇い」
ちっとも答えになっていないのだけど
納得しないまま 皆様 「ふぅーん・・・」 と言ってくれる。
珍しく現場が続いている。


通夜はMさんと。
この方、 何がありがたいって
ものを 「ちゃんと」 教えてくれるのがありがたい。


「ちゃんと教える」とは。
結局のところ 山本五十六方式が王道だろうな、 といつも思う。

してみせて
言って聞かせて
やらせてみて
褒めてやらねば・・・

最後の一文は"結果" だから割愛


下の者が育って欲しい、 と 先輩方は言う。
でも 仕事となると ミスが許されない場なわけで。
自分でちゃっちゃとやっちゃう方が 早くて確実。
見て盗め、 は
下の者の真剣さを奨励する言葉であって
教える側のエクスキューズの為の言葉ではない。
献茶の仕事に限って言えば
じーっとおねえさんの仕事ぶりを見つめる時間なんぞ
ほとんどないんだもの。

んまぁ 「見て盗め」 が 「じーっと見ろ」という意味じゃないのは
わかってるんだけどさ



思い返すと、 私の今までの職歴では
常に 己がちゃんとしていればOK、 という
一匹狼なものばかりで
誰かから 何かを学ぶことはあっても
今のように
自分の仕事を教えてもらう、
教えていく という過程を経験したことがないのだ。


学生時代に家庭教師くらいはしたけれど。
教えるという意味が違うもんなあ。
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 お葬式の内緒ばなし】
画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
税込840円
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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