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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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聖職者と呼ばれる方々は
フツーの人々より モラルや徳が高いと
勝手に思っているので
彼らが 何らかの犯罪行為に関わったと聞くと
少なからず衝撃を受ける。

聖職者だけがやってはいけないコトなんて
何もないのに。

放火は 聖職者であろうとなかろうと いけないコト。


ーーーーー


類似の思いこみは
教育関係や法曹界にも。


政界については
お金に絡む話は けしからん、 と言いながらも
何故だか 話のネタとして
受け入れ態勢が整っているような気が。

N区の会館ではおなじみの浄土真宗のお寺さん。
旅行とお酒と人と話すのがお好きなジェントルマン。



いつも、 とても穏やかに雑談をなさる。
すみません、 ゆっくりお話したいのですが今は・・・と
忙しい時には辞退するのだが、
あぁ ごめんなさいね、 と にこやかに応えて下さる。

ご子息が私より少し若い年代。
連休やイベント事が近付くと
彼氏と楽しく過ごして下さいね、 のようなことを
息子の友達にでも言うように いつもおっしゃる。

ここでポイントなのは、
私のプライベートなことを一切確認せず、
大人というより 既にオバ域に入っている私に対しても
女の『子』扱いをなさるところ。
これ、 孫がいる年齢の方にも意外にポイント高いのですよ。


先日も
イブはもう予定をたてましたか、 と聞かれた。


仕事になるかもしれないので、 と答えてから
お寺ではどうお過ごしなのか尋ねてみた。


うちは寺ですから、 と先生は静かに微笑まれた。

そして
「でも可能な限り、 妻と食事に行くんですよ」 と付け加えられた。


「やっぱりね、 イブにワインを楽しむようなディナーに行くと
妻が喜ぶんですよ」



あぁ やっぱりこの方、 素敵。
世のおとーさんたちは 見習ってほしい。

檀家さんが多いのも納得。
私も こんなお寺さんが菩提寺なら、
お会いするのが楽しみになるだろうなあ。
僧侶たちの出番は 通夜と告別式→斎場(火葬場)。
あと、 初七日。
阪神間では同日初七日が一般的。
千葉でも同日初七日だった



多くの僧侶は 斎場に行った後
姿をくらまし
お骨揚げの時間から計算し
初七日の時間までに 再び会場入りなさる。


近くのお寺なら御戻りなのだろうけれど
中には
そこそこ遠方からお越しのお寺もあり
誰がどう見ても僧侶の姿で
一体 どこでどう過ごしていらっしゃるのか
不思議極まりない。
でも深く追ったりもしない
おねえさんはNOさん。
見習いでTさん。
H区ホールにて。

宗派は・・・伏せようかと思ったのだけど
避けて説明しにくいので。
浄土真宗(小声)




献茶婦の仕事として
僧侶や導師の案内や接待(お茶出し)がある中で

浄土真宗の場合だけ
私たちが呼ぶところの『お着替えの手伝い』がある。


七條という美しい袈裟は 結構な重量。
それを 一人で背中にまわしたり固定したりが難儀なので
手を貸し襟の形を整えるのを手伝うという重要な仕事。
なんせ 式のほとんどの時間を
僧侶は 背中しか見せないので
襟の形が 不細工だと やはり目についてしまう。
ボスママから電話が鳴った。
時計を見ると 20時過ぎ。
告別式の連絡だな、 と  予想をつけながら
携帯電話の通話ボタンを押した。

告別式の仕事ではなかった。
ミーティング連絡でもなかった。


その仕事は・・・お寺の掃除。
通夜飾りをするためには
掃除から始めなければいけないお寺だという。

献茶を始めて数年、 初めての仕事。
コミックエッセイ
発売中
【献茶婦は見た!
 お葬式の内緒ばなし】
画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
税込840円
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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