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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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初めてのホール。
ただし うちの献茶クラブでは
ごくごく一般的なホール。


宗派は幸福の科学・・・!
初めて 初めてー♪
司会の方に
「入って間がないのに
こんな珍しいのに当るなんてラッキーね」 と
言われた。


かなり興味本位で臨んだ私。
以下 正直な感想を。
まとめて専門用語を。
・・・といっても 大層なモノはないのだけど。


がっさい・・・現場に持っていく道具箱。
こまごまとした必需品が満載。
探し物がそこになければ 持ってきていない、 とのこと。
語源はおそらく 「一切合財(切)」だろうね。


・・・黒白の幕
「あそこの鯨をめくったトコに供養袋があるよ」 と言われ
クジラって何! と 固まった私。


どんでん・・・言わずもがな。
告別式の後 新たな通夜があること。
式場でも献茶でも使用。
私は家庭の事情で どんでん仕事は断っておりまする。


他にもたくさんあるんだろうけど
既に日常で使っているせいか 思いつかない。


-----


ところで葬儀社には 「花○」という屋号が多い。
最初は暖簾分けかと思っていたのだけど
地域関係なく多いので
おねえさんに聞いてみた。

答えは
葬儀社は 元々は花屋さんだった社が多いから。
へぇ~


-----



現場に出ると 風雨や寒暖に晒されるので
いろんな工夫が随所に見られる。

梅雨にどっぷり入った今
必需品は蚊取線香。
先日の現場でも 蚊取線香を用意した。
・・・のだが
蚊取線香を入れる台が明らかに少なかった。


足りないですねえ、 と言う私に
むふふふふ、 と 含み笑いをしながら
「どっかその辺に空き缶ない?」 と
Nさんが言った。

そか、 空き缶を台にするのか、 と
見つけた空き缶を水洗いしてNさんに手渡した。


すると・・・



写真 わかりにく~
これは自宅で再現したものなのだけど
事情あって 人様の携帯で撮ったのよ。
プルタブに線香をまわし入れているのです。
カゴメのまわしものではないので念の為。



私はこんな風に使うとは想像しなかったので
思わず叫んだわ。

ブラボー!!


遊びに行った時に 絶対これやろうっと。
久しぶりの会場M。
ここでの式は 派手ではないけれど
おごそかに故人を送る雰囲気があって
とても好き。

浄土宗。
通夜・告別式共に。
通夜は NさんとNOさん、
告別式は NさんとWさん。



通夜式で故人の奥様が萌葱色の紋付無地を着ておられた。
式で色無地は 初めて見たのだけど
これが素敵!

Nさんによると 地方によって
通夜は色無地が多いところがあるとのこと。



私自身が通夜式に出る時は
・・・きっと幾度となく機会はあるだろうが
季節と天候さえ許せば 色無地で行くわ。


この奥様は とても品の良い方だから素敵だったのかも。
なんせこの日は 控え室前で脱がれた靴が
男性用で ジョン・ロブ テストーニ フェラガモ リーガル ダンヒル ワシントン、
女性用で セルジオ・ロッシ ロエベ フェラガモ ブルーノ・マリ・・・
どれもこれも 履いてりゃ一様に黒靴だけど
脱ぐことにも価値のあるシロモノがとても多かった。
・・・というより 皆様 「ちゃんとしたモノ」を
着用していただけなのね。


ドレスコード、 私は楽しみながら守る方。
茶道をやっていたからか
形や形式優先に見えることでも
決して形だけではないと あらゆる所で思う。



故人に最後の別れをするのに
要は気持ちなんだから
服装なんて どうでもいいといえばいいのだけど


黒やったら ええんか? と
突っ込みたくなるようなシースルードレスや

大事にしまこんでいたが故に劣化して
歩くたびに そこらに落ちる靴底のクズを掃除していると

ちょっとね、 思うところもあるわけよ。


難しいところでは 女性のバッグ。
流行があったり
喪用にしつらえたものは 実用性がなかったりするのだけど
メインカラーが黒、 というだけの
グッチやコーチ(とても多い) は いかがなものかと。
告別式のみ。 Aさんと。
最近 Aさんとご一緒が続いている。
宗派は初めての曹洞宗。


出棺時に茶碗を割ることがある。
以前 浄土宗で何度か遭遇したので
浄土宗の習慣なのかと思ったら
宗派ではなく 単なるローカル・ルールらしい。
ただし、 浄土真宗では
茶碗割りをやらない、 というポリシーがあるようだ。


半紙に包まれた茶碗をAさんに手渡され
「割って」と言われた。
え? 私が?
「やってみ。 霊柩車がクラクション鳴らして
動き出したら割るねん」



茶碗を割って、 と言われたら
普通 どんな割り方を思い浮かべるだろう。
私は 渾身の力を込めて下に投げつける方法しか思いつかなかった。
べったんのように。 (全国的にはメンコと呼ぶのかな)
旦那の浮気を知った奥方のように。 (なんとなくこのイメージは着物姿)
車で約30分の近郊・・・山を越えるので近いながらも馴染みは薄いエリア。
公民館での告別式。
宗派は浄土真宗。

この地域は 今は新興住宅地として名が売れているが
その昔は 単なる片田舎でしかなかった。
そして その町は元々片田舎地域で
告別式も 伝統的に町会が仕切る方式だった。

献茶婦は私を含めて3人。
お姉さんは頭のWさんとYさん。
私たちが雑事を始めて程なく
近所の奥さん連中が 三々五々に集まってきた。

郷に入っては郷に従え。

奥さん連中は 主に炊事担当である。
「ええよ、 そこは私らがするから」 と言われたら
それ以上でしゃばってはいけない。
それでも 発言権のある誰かが
「まぁええやん、 折角来てくれてはるんやし 甘えようよ」 と言えば
そこは 抜かりなくちゃーんんとやらなくてはならない。
コミックエッセイ
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【献茶婦は見た!
 お葬式の内緒ばなし】
画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
税込840円
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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