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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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H区の集会所。
この葬儀社では 初の現場。
YさんとMさん。
浄土真宗。


予想外の会葬者の数で 隣接する公園は
喪服の集団で溢れていた。
焼香も とても時間がかかった。

通夜式の後 法話が始まった。
人間というのは 生きている間煩悩からは逃れられない、 と
実に聞き応えのある話がマイクを通じて流れていたのだが、
女性のささやき声が混じったかと思うと
「ほな これで」 と
話はぶった切られた。
私は 会場の外にいたので 状況はわからなかった。

喪主さんは故人の奥様なのだが
帰りに挨拶をした際 法話について話が出た。

「あの住職さんね、 ずっとお世話になってるんやけど
話がとにかく長いねん。
寒い中 外でようさん待ってはるのに
永遠に続きそうやったから
『またゆっくり聞きますから』言うて
やめてもろたんよー
ほっといたら線香3本分 余裕でしゃべってはるで」
と けらけらお笑いになった。




この喪主さんに限らず、 ご主人を亡くした奥様というのは
結構 しゃきしゃきしていて
周りへの気配りも 行き届く方が多い。
もちろん 悲しみは測り知れないのだが。


それに比べて 奥様を亡くした旦那様は
一様にしょぼくれている。
先日の喪主さんは しょぼくれている上に
体調を崩されたらしく
式の最中、 出棺の間際など
喪主さんがいなくちゃ、 な場面でも 長時間トイレに篭っていた。


女性は ご主人を見送るのを
早い段階から覚悟するのかもしれない。
男性は 奥様の方が先に逝くなんて
思いもしないのだろう。
実際に直面しても 状況に対応できない様子である。


女の方が長生き、 というのは 理に叶っているのだろうなあ。
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HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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