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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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某葬儀社の 30代半ばのK氏のこと。

お客様目線に立つことのできる人物で、
かといって
お客様に振り回されることのない誘導の巧さもあり
お客様からも
同僚・献茶を含む関係業者からの信頼も厚い。




ごつごつと骨っぽいタイプの男性は
なんとなく子ども時代の風貌を想像しにくいものだけど
彼は その真逆で
きっとこのまま小さかったんだろうな、 と思わせるタイプ。


「賢そうな子ども」 と 誰かが表現し、
彼を知るほとんどの人がうなずいていた。


ひげの薄いなめらかな肌や
するんとした素直な髪などが その雰囲気を後押しする。


そんな彼の 「よくある事」。

葬儀の打ち合わせの為に 喪家さん宅を訪問していると
訃報を聞いてかけつけたご親族が
三々五々と集まってくる。


そんな中、 K氏を見つけて
目をきらきらさせたかと思うと

「あっらぁー、 あんた○○ちゃん?
立派になってぇー・・・」 と つぶやきながら
ぱたぱたと近付いてこられるわけで。


かなりの確率で
「久しぶりに会う大人になった親族の子ども」 に
間違われるそうな。


そんな年頃の男性がいる家では
本人そっちのけで
来る人来る人にいちいち 「立派になって」 と
言われる羽目に。

喪主さんなり 家の方が
「ちゃうねん、 この人は」 といちいち訂正し、
じゃぁ 本人はどこよ、 という展開で
ちっとも打ち合わせがすすまないという。



そんなK氏が言った。


「大人っぽくなりたい」



大人やん


ーーーーー


珍しくK氏にクレーム文書が届いた。

いわく

「 いつでも遊びにきてや、 と言ったのに
ちっともきてくれない」 と。
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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