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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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ひとくちに親族、 といってもいろいろな人がいる。
直系や兄弟、
親等という線でつながっているとわかりやすいのだが
離婚に伴う関係がある場合、
雰囲気が 少々緊張してしまう。


宗派は真言宗、 おねえさんはMさん。
H区ホールにて。


喪主さまを中心にして説明すると、
故人さまは お母様。
喪主さまには妻、
そして 元妻と小学生の男の子が一人。
その他にもいらっしゃったけれど省略。


別に珍しいケースではないのだけれど、
ここで特筆すべきは
現妻と元妻の美しさ。

どちらも タイプは違うながらも
すれ違ったら思わず振り向いてしまう美しさ。
背も高く、 手足も長い。
関西には ぱっと見綺麗でも
よく見るとケバいだけの人も多い。
彼女たちは 品も良く、 じっくり見ても美しかった。



では この喪主さまがどんな男前かというと、
いわゆる見た目のオトコマエ要素はわかりにくい。
・・・んー、 背も低いし 体型もゆるい。
顔は・・・愛嬌のあるタイプではある。
簡単にいえば 美女と野獣なパターン。


何故 こんな美女を二人も・・・!


ものすごく優しいか
ものすごく金持ちか
ものすごく(下ネタの為省略)、
どれやと思う?


と、 スタッフの一人は嬉しそうに推測していた。
まぁ いろいろ推測したくなるくらい
彼女たちは美しく、
喪主さまの良さは わかりにくかったわけよ。


時間の経過と共に
誰もが 彼のモテる理由がわかってきた。


担当者や私たちに 何か確認する為に
ちょっとした会話を交わすだけなのに
毎回 にやりをもたらしてくれる。

一人になってしまい、
つまらなそうな表情になった現妻に
喪主さまが 近付いて何か言うと
スイッチを押したように
彼女の顔が明るくなる。

彼の周りでは いつも誰かが笑っている。


そう、 おもろい人なのだな。
人を喜ばすのが好きなタイプの。
先述の詮索好きなスタッフも納得。


そして、 女性二人は
お互いが視界に入らないように注意深く移動しているのに対して
喪主さまは 全く気にしてなさそうで。
(少なくとも そう見えた)


おもろくてあつかましい。
関西では 基本ですな。


ーーーーー

このケースのように、 離婚に伴う関係がある場合
知らせるか否か、 から始まって
精進あげの席はどうする、 とか
知らされた、 あるいは訃報が耳に入った場合
(普通は耳に入ると思う)
親族として参列するか否か、
どこまで残ればいいのか 等など 悩みどころ。


家族のあり方はいろいろ、
法的に別れた家との付き合い方もいろいろなので
決まりはない。
・・・「決まりがない」 から悩むのだけど。


いくつかのパターンがあるので
これはまた後日。
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にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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