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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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葬儀社の所有する、 大道具小道具は もの凄く多い。

大道具の代表は 当然祭壇で
それだけでも 価格や仏式・神式等によって何種類にも及ぶ。
会館ではなく現場で使用する
受付台、 焼香台、 供養台・・・
『台』と呼んでいるけれど
結局のところ 折りたたみ式のテーブルや
幕や壇敷き、 白布や毛氈(もうせん)も大道具に入れていいだろう。


小道具がこれまたすごい。
宗派を問わず
使いまわし可能なものも
あるにはあるけれど
香鉢セット(焼香の灰と炭用の入れ物と抹香用の入れ物。 抹香用の方が小さい)などは 規模が大きい式だと
数が必要になる。
鳴り物(おりんや木魚)などは
一つの式で必要なのは 最大でも数種類だけど
どの宗派でも対応できるように
あらゆる種類を用意せねばならない。
(寺院さまが個別に持ってくる場合も多いのだが)


大道具・小道具とくれば 消耗品もエントリーせねば。
ろうそく、 線香、 炭、 灰 などの燃えモノ、
受付用文具セット、 芳名録、 香典帳、 焼香順位帳・・・


だんだん書き上げるのがイヤになってきた。
だって これらのものは ほんのほんの一部。


そして これらの大道具・小道具を収納する為に
葬儀社では 結構な規模のスペースを必要とし、
スペースを有効利用するべく
どの社も効率よく収納する努力をしている。

が、 実際には 誰か 小うるさい人物がいないと
スペースがあれば あるほど 乱雑になってしまう。

献茶の仕事で
各葬儀社・会館の どこに何があるかを把握するのは
とても重要なファクター。

物を探して右往左往は 無駄な動きと時間なので
誰もが 整頓を心がけるのだけど
・・・実際のところ、
人の出入りが多いほど 難しい。


その点、 KG市のH社は
ものすごく整然としている。
何から何まで。
大道具倉庫も 消耗品やお茶道具、 事務所の中も
お客様控室の押入れの中まで。


距離が遠く、 自社の献茶さんがいるので
うちの献茶クラブは ヘルプ程度の出動率。
私も滅多に行くことがないのだけど
いつ行っても 探し物は思った通りの場所に
きっちり並んで置いてある。


すごいのは、
掃除機やお寺さん用のイス=曲録(きょくろく)など、
空きスペースに置くようなものも
床に直置きは全くなく
ジャストサイズの収納スペースがあること。
チャンスがあれば
掃除機を納める台の写真を撮りたいくらい。


モノのサイズをはかって、 それに合わせて
棚を作っているんだろうなあ。


もちろん 整理整頓はやかましく言われるのだけど
ここまでくると
片付ける時に 迷ったり間違えたりもしないわけよ。


モノの出し入れだけでなく
仕事としても
厳しく言われる部分と
各自の裁量に任せてくれる部分の線引きが
献茶の立場からいうと やりやすい葬儀社で
もっと近ければ
もっともっと呼んで欲しいくらいだわ。
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にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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