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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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葬儀というのは 一般的に親戚一同大集合な場である。
大人たちは大集合の理由を理解しているけれど
子ども達は 理由を理解できる年齢でも
久しぶりに従兄弟達に会うと
頭の中が一気に盆暮れ正月に飛んでしまう場合が多い。


仕方ないよなー。
私自身、 高校一年の祖母の告別式では
しんみりしたのは出棺の時だけで
後は やはり盆暮れ正月。
大学生になってからの伯父の法事なんて ただの宴会だったし。
社会人になってからの祖父の法要で
ようやく趣旨通りの振舞いができたような気がする。



適応能力の高い子ども達は
初めて訪れる会館でも すぐに慣れる。
神妙な面持ちの大人たちの雰囲気にも
見知らぬスタッフがうろうろしていても
すぐに頭の中を 自分ワールドに切り替える。



別にね、 楽しく過ごしてもいいと思う。
故人様の子や孫、 ひ孫が笑顔で過ごしているということは
大いに供養になるだろうしね。
ただね・・・マナーは守って欲しいのな。


全館使ってかくれんぼしたり
ピータイルの廊下をソックスで走り滑ったり
私が子ども時代ならしたかもだけど

和室のテーブルに腰掛けたり


歩きながら走りながら追いかけっこをしながら
スナック菓子を食べたり
ヘンゼルとグレーテルが森の中彷徨ってるんか!
飲料水サーバや給茶機をおもちゃとして扱ったり
床はべたべた、 そこら中に飲みかけの紙コップ・・・おーまいがっ!!

彼らの悪行は限りなく・・・


親が注意せなあかんやろ、 という意見は至極もっともなのだけど
その親が 慣れない葬儀ではらほろひれはれになっていることも多い。
ここで 親のするべき躾について 論じるつもりはない。
私がいつも感じるのは
自分の子どもじゃなきゃ なかなか叱れないもんだなあ、 ということ。


自分の子どもすら 叱れない、
あるいは叱るのが下手な親も多い、 という論点は置いといて。



私自身は 子どもが公衆マナーを身に付けるには
知らない大人に どんどん叱られた方が良い、 という持論があるけれど
実際には お客様な立場の方を叱ることは出来ない。
子ども達の悪行に気がついた大人でも
小姑の子どもや 義兄弟の子どもを叱るのは躊躇しているようだ。
どうしても
「そんなんしたら あかんよ~」 と 歌うように優しく言うに留まる。
そして その語気が少々きつくなったところで 3回言えばそれ以上言わない。



公衆マナーに反する子どもに対しては
サービス業従事者であっても 注意してもいいと思う。
そして それを全面に打ち出すのもありだろう。
私なら そういう方がありがたい、 親として。

私にも子がおり、 公共の場でよろしくないことをすることも多々ある。
その昔、 買い物中に 子が商品を壊してしまい、
弁済を申し出、 子自身にも謝罪をさせようとした。
すると
「いいんですよ」 と 言われたのだな。

何かあった時 返す言葉が 「いいんですよ」 じゃダメでしょ、 子ども相手だと特に。



最終 どうしてもまとまらないのだけど
ちびっこギャングを助長させている戦犯には
注意をしない “サービス業者” も含まれる、 という趣旨でした。



実を言うと 今までに最も困った子どもは
スカートをめくり胸を触る セクハラ5歳児だった。
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にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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