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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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告別式には 政治家が会葬に来られることも多い。
市会議員、 府・県会議員、 国会議員、
現役もいれば 『元』という肩書で来られる方、
本人の場合もあれば 秘書や嫁が来られる場合もある。


彼らは一様に
代表焼香として名前を読み上げられ、
焼香が終わったら さっさと帰ってしまう。

それなのに 読み上げの順番や読み間違いには敏感。

葬儀に地元の有力者が参列するとハクがつく、
という町会さんなどの思い込みと
センセイたちの
地元の人に顔を売る絶好の機会というマッチング。


個人的には
政治家は政策のみを評価するので
こういう
就職活動のような会葬は軽蔑している。
個人的に交流があって
自らがお別れをしたいと思うのならば、
それ相応の会葬の仕方があるはず。


ーーーーー


最近は葬儀の規模が小さい傾向が顕著なので
見る頻度は減ったけれど・・・

記帳もせず、

席が空いているにもかかわらず
座りもせず

焼香のあと 供養品も受け取らない人がいる。

二人組が多い。



彼らが何者なのか 確認したことはない。
なので明言はしない。


彼らはいわば 『招かれざる客』で
葬儀が落ち着いた後、
おそらく喪主さまに接触するだろう。
ひとくちに親族、 といってもいろいろな人がいる。
直系や兄弟、
親等という線でつながっているとわかりやすいのだが
離婚に伴う関係がある場合、
雰囲気が 少々緊張してしまう。


宗派は真言宗、 おねえさんはMさん。
H区ホールにて。

某葬儀社の 30代半ばのK氏のこと。

お客様目線に立つことのできる人物で、
かといって
お客様に振り回されることのない誘導の巧さもあり
お客様からも
同僚・献茶を含む関係業者からの信頼も厚い。




ごつごつと骨っぽいタイプの男性は
なんとなく子ども時代の風貌を想像しにくいものだけど
彼は その真逆で
きっとこのまま小さかったんだろうな、 と思わせるタイプ。


「賢そうな子ども」 と 誰かが表現し、
彼を知るほとんどの人がうなずいていた。


ひげの薄いなめらかな肌や
するんとした素直な髪などが その雰囲気を後押しする。


そんな彼の 「よくある事」。
出棺の際
故人様がお好きだった音楽を流すことがよくある。


CDの場合もあるし
エレクトーン生演奏の場合もある。


音を組み合わせているだけなのに
メロディラインは どれも不思議な力を持っている。
音楽にのせてその方に思いをはせるのは
とても素敵だと思う。


こういうことは 明らかに最近始まったこと。
決まりなんて当然ない。


有名アーティストのお葬儀の映像が繰り返し流れたからか
音楽葬というものは
言葉として一般的にはなってきている。


無宗教で儀式をする場合
音楽を主軸に持ってくることもあるけれど
私の参加した式の中で
最も数が多いのが

式は普通の仏式で進行した後、
棺の中の故人様と最後のお別れとして献花をする時から
棺を柩車に乗せて出棺するまでの間に音楽を流す形式。
"音楽葬" と呼ぶほどの規模ではない。


あと 弔電を読み上げる時のBGMとしても
音楽は流れているけれど
これは あくまでもBGM。
お盆ウィーク突入。
世間では この時期にあわせて夏休みを取る方が一般的だろう。


私は・・・
可能な限り 世間の休日に動くのを避けたいタイプで
私用の為に 一日休日を確保した以外は
働く気満々である。


だけどだけど
実際には
毎年 この時期は お呼びがかからない状況なのだな。
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画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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