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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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日本のお葬儀でもバリエーションは果てしないので
韓国式、 とひとくくりにするのは無理なのだけど。

韓国にも 『南無阿弥陀仏』という念仏があるそうで、
浄土宗・浄土真宗で葬儀をなさる方が多い。


特徴的なのは、 出棺の際、
柩車に棺を納めてから
ゴザのようなものを地面に敷いて行われる儀式。


この儀式は 何通りかあるらしいのだが
いずれにしても 大切な人を失った悲しみが
ひしひしと伝わってくるものだった。


ーーーーー


儀式ではないけれど、
印象的なのは
彼らの用意する料理の数々と家族のあり方。
偏見かもしれないけれど、
親族間ではハングル語を話すような
アイデンティティの明確なお家の方が
このような傾向が強いように感じる。



まず料理。
通夜振る舞い、 精進落としの料理とは別に用意されるもので
お棺の前にも 一通り並べられることが多い。
(通夜式・告別式では下げられる)

当然 韓国料理なわけで。

お葬儀の定番料理なのか、
それに関係ない定番なのかは不明。

キムチなど、 全体が赤っぽい料理は苦手なのだけど
それ以外は とにかく美味しそう。
蒸し豚などの肉類もあるにはあるけれど
ほとんどが 野菜。
食文化については、 日本料理と韓国料理は
隣国とは思えない。

ーーーーー

次に、 家族というものについて。
感心することは いくつかある。


年配者に対する敬意が
見ていてとても気持ち良いのだな。
表面的でない、 というか。

父を敬い母を慕う、 という姿がとても自然。

そして、 お嫁さんという立場の女性が
ものすごく よく気付き、 よく動く。
ここ、 献茶スタッフでは満場一致。


少し前は、 巻き髪に付けまつ毛のギャルなお嫁さんが
親族さんのお茶出し、
料理の振る舞い(先述の美味しそうなアレ)、
脚の悪いご婦人の介助、
必要な飲み物の量の予測と追加 (献茶婦が提案するのが普通)等々・・・

かなり神経を使うことばかりのはずなのに、
常に笑顔。

『お嫁さん』が複数いる場合、
そのチームプレイも見事。


これまで見てきた中では
女性としてのタイプに関係なく、 どのお嫁さんもすごい。

いやー、 ほんと見習うことが多すぎて。

ーーーーー

隣国、 似ているけれど異民族・異文化・・・
ヨーロッパでも隣国同士は
どこも相容れない何かがある。
日本、 韓国、 中国にも同様の "何か" は感じる。
歴史的に 政治的に。

それでも 家族というもの、
家族の中の一員としても個々のあり方は
今 日本で問われているあらゆるものの根源として
考えさせられるものがあり、
実際 見つめなおした方がいいのではないだろうか。

お料理はなんだかんだで和食が好きだが
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にわ晃子(acco)
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非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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