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献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
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聖職者と呼ばれる方々は
フツーの人々より モラルや徳が高いと
勝手に思っているので
彼らが 何らかの犯罪行為に関わったと聞くと
少なからず衝撃を受ける。

聖職者だけがやってはいけないコトなんて
何もないのに。

放火は 聖職者であろうとなかろうと いけないコト。


ーーーーー


類似の思いこみは
教育関係や法曹界にも。


政界については
お金に絡む話は けしからん、 と言いながらも
何故だか 話のネタとして
受け入れ態勢が整っているような気が。

知り合いが自殺した。
親族の友達だった人物。
直接交流があったわけではないけれど
子ども時代の笑顔をよく覚えている。


私が仕事に出るということは
必ずどなたかが亡くなられているわけで
人の死は ある意味日常の事柄のひとつ。


毎日のように凶悪な事件がメディアで流れるけれど
実際のところ
それらが身近で起こることは滅多にない。

けれど、 自殺というケースは 時々 遭遇する。
神式に遭遇する頻度は そう多くない。
忘れた頃に、 という表現がぴったりする感じが。


仏教の宗派がたくさんあるのと同じく
神式も いくつも分派されている。
派が同じでも
毎回 何かが少しずつ違うような気がするのだけど
忘れた頃、 という言いまわし通り
細かい部分は本当に忘れていたりするので
どことは指摘できない。


神式での葬儀というものは
戦後から広がったと聞いているので
伝統として確立されていない箇所もあるのだろう、 と
勝手に解釈している。



仏式と神式の大きな違いとしては

☆お香典にあたるものの表書きは『御玉串料 (おんたまぐしりょう)』。
☆葬儀の場では『神主様』は『御斎主様 (ごさいしゅさま)』。
☆焼香のかわりに『玉串奉奠(たまぐしほうてん)』。
☆出棺後 斎場から戻ってすぐ『帰家祭』あるいは『十日祭』。
(派によって違う)
精進あげ料理は 帰家祭等の後。
その後 骨あげに行くが、 仏式でいう初七日はなし。


独特のものとして
通夜で行われる『遷霊祭 (せんれいさい)』。
これは 照明をすべて消してなされる儀で、
個人的に とても神秘的な儀式だと思っている。
仏式の告別式当日は

告別式 → 出棺・斎場へ → 精進あげ料理
→ 骨あげ → 初七日

・・・この流れが基本。


告別式の時間は、 斎場の予約時間を軸に
斎場までの移動時間、
親族さまや会葬者の人数、
読経時間、 弔辞の有無・・・
それらを逆算して決められる。


そんな中、
感覚として 精進あげ料理は昼食なわけで。

午前中の開式なら
昼時に 食事という展開なのだけど
13時以降の開式なら
食事開始が15時前ということになりかねず、
普通の3食で体内時計ができている人には
かなりずれこんだ感が。


私たちスタッフは
時間的なタイミングは把握しているので
自分がしんどくないように調整できるのだけど
お客さまは
精神的にも 1日の流れとしても非日常。
あらゆることが その場になってみないと実感できない。


開式が遅い場合、 施行担当者が
何らかのガイダンスをしているはずなのだが
緊張状態の場合、
いつもはお腹が空くであろう時間帯に
全く空腹を感じなかったりする。


ここで子どもが 「お腹すいた」 と騒ぎだすと
ちょっと現実に戻って
コンビニおにぎりなどが登場するのだが
大人だけだと 完全に忘れていることすらある。


そして、 告別式が始り静かに読経を聞いていると
じわじわと空腹感がわいてくる。
葬儀関係の仕事をしている、 ということで
一番 よく質問されるのが
葬儀代金、 お布施、 香典など
お金に関すること。


香典について。


多すぎても少なすぎても 大人として恥ずかしい、
という感覚が根強いのだろうねえ。


お金を包む、 というケースは
対極にあるのが結婚のお祝なので
香典の 『相場』と言われる金額が
なんとなく 低すぎるような気がして
「こんなんでいいのん?」 と思ってしまうらしい。



つきあいの度合いや地方、
あるいは 職場のしきたり等、
いろんなケースがあるのだけど
基本は一つ。

『御香典』というのは 別の言い方で『御香料』、
つまりは 線香や抹香を持参する代わりなので
金額は 哀悼の深さをあらわす杓子ではない、 ということ。
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画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
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プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
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