忍者ブログ
献茶婦とは葬儀・法事等を手伝う専門職です
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


それなりに経験値があがってきているので
著名人のお葬儀の映像などを見て
おおまかな宗派はわかるようになってきた。



お軸が 『南無阿弥陀仏』・・・ということは
浄土宗か浄土真宗。
鳴物は おりんと木魚、
・・・木魚があるということは 浄土宗なのね。
こんな感じ。

宗派によって 使う軸や鳴物は決まっている。
その他 チェックポイントはいくつかあるけれど
ローカルルールも存在するので
「あれは何?」 というモノも
結構目にする。
「見て見ぬふりをする」
「見ないふりをして見る」 という二つの姿勢について、
哲学者・鷲田清一氏のコラムを読んだ。
2010年2月2日付 読売新聞夕刊


同氏は 現代社会の
人と人との関わる中の密度について
子育てや介護をからめて述べていた。



献茶婦は 仕事中、 あらゆるものを見聞きする。



例えば 温泉旅館に行くと、
部屋付きの仲居さんが お世話をしてくれる。

彼女たちが 部屋に入ってくるのは
部屋に入る時、
夕食時、 床のあげおろし。
あとは 何かを頼むのに呼んだ時。


対して
自宅以外の場所で葬儀をする場合、
献茶婦は あらゆる場面で出没する。
大昔から
人が亡くなると 棺に副葬品を入れていた。
ピラミッドで発見されたものや
兵馬俑、 はにわも副葬品。

内容はさまざま、
趣旨も一種類ではないだろうけれど
副葬品、 というくくりでは同じとみていい。




今も
棺には 故人さまにちなんだあれこれを
副葬品として入れることができる。


入れるタイミングは 出棺前、
故人さまとの 最後のお別れをする時。
花と一緒に ご親族みなさまの手で。

故人さまが愛用していたものや
故人さまのお好きだったものが一般的。

・・・なのだが
現代の日本では 火葬が義務付けられており
棺は 斎場で必ず火葬される。

よって、 燃えないモノは入れてはいけない。


N区現場、 あるマンションの集会所にて。
宗派は・・・浄土真宗
おねえさんはMさん。


小雨の降る寒い日だった。

外現場では
スタッフはほとんどの時間を戸外で過ごす。

冬生まれだけど 寒さが苦手な私は
背中のあらゆる場所と 靴の中に
使い捨てカイロを仕込んでいた。


こんな寒さだと 抵抗力が落ちるから
感染症に気をつけねば・・・なのだが
故人さまの奥様が
インフルエンザに罹患していた。


家族が亡くなった時、
誰に連絡するかというのはとても大きな問題。

患いが長い場合などは、
ある程度整理する時間もあるけれど
そうではない事も多い。

某おねえさんに聞いた話。


あるお家でのこと。
一人暮らしをしていたお父様が、
元気だと思っていたのに
頭が痛いと訴えてから すぐに亡くなられてしまった。


喪主様は、 お父様の交友関係などを知らず、
住所録や電話帳の類も見当たらなかったので
住まいに残されていた名刺などを頼りに
ばたばたの合間、
何軒かに連絡を入れたという。


通夜の前、
会館で喪主さまが施行担当者と打ち合わせをしている時、
一人の男性が 血相を変えて部屋に飛び込んできた。
コミックエッセイ
発売中
【献茶婦は見た!
 お葬式の内緒ばなし】
画・構成:木月けいこ
原案:にわ晃子
出版社:新書館
税込840円
ブックマーク
ブログ内検索
PR
プロフィール
HN:
にわ晃子(acco)
性別:
非公開
職業:
献茶婦
自己紹介:
阪神間で動き回っています。
メールフォーム
Twitter

忍者ブログ[PR]